適応障害の人との接し方、間違ってない?【恋人・家族・部下】

こんにちは、管理人のてく(@sabaku_bito)です。

身近な人が適応障害と診断された、もしくは適応障害の可能性がある場合、どのような接し方をすればいいのか悩みますよね。

適応障害は経験者でないとそのつらさは分かりません。また、心の病ということで、ピンとこない人も多いかと思います。

私も適応障害になって会社を数ヶ月間休んだ身ですが、本当につらい日々でした。

適応障害になった人は、症状そのものもつらいのですが、周囲の人からの発言や態度によって、さらに傷つき症状が悪化することがあります。

あなたは適応障害の人との接し方を間違っていないでしょうか?


接し方を知るために適応障害の理解を深めよう

適応障害の方との接し方を知るためには、適応障害がどのような病気なのかを理解することが大切です。

適応障害はうつ病と比べて、まだまだ社会に理解が広まっていない病気だと言わざるを得ません。

病気について何も知らない状態で適応障害になった人と接することは、症状をさらに悪化させてしまう危険すらあります

ここに書いてあるような概要レベルでいいので、適応障害について理解をすることがまず第一歩になります。

適応障害ってどんな病気なの?

適応障害とは、簡単に言うと、ある環境のストレスによって心身に異常をきたす病気です

ストレスは、仕事上での上下関係からくるものだったり、仕事内容そのものだったり、家庭環境だったり、一概に言うことはできません。

また、同じストレスであっても人によって受けるダメージが異なりますので、ストレス耐性が強い人から見ると

「自分に甘えているだけではないのか?」

と思ってしまうこともあります。

しかし、適応障害は病気であり、甘えではありません。これについては後述します。

適応障害になると、気持ちが塞いだり憂鬱な気分になったり、簡単に言ってしまうと「元気がない状態」になります。

また、心だけでなく、身体にも何らかの症状が発生することが多くあります。

どのような症状が出るのか詳しくみてみましょう。

適応障害の症状は人それぞれ


適応障害ではどういう症状が出るのか?と気になる人も多いと思います。

一般的な風邪が「喉の痛み」「頭痛」「鼻水」「発熱」など様々な症状が出るように、適応障害も決まってこのような症状が出るとは言えない病気です。

どのような症状が出るのかは個人差がありますし、その度合いも人によって異なります

周囲の人が気づきやすい症状としては、下記のものが挙げられます。
 ・元気がなくなり、笑顔が見られなくなった
 ・食欲が明らかに減った、あるいは増えた
 ・今までサラっとできていたことに時間がかかりだした
 ・後ろ向きな発言や行動が増えた

このような症状が出ている場合は、適応障害の可能があります。

適応障害をチェックする方法は、下記記事に詳しくまとめましたので、こちらを参照ください。
 

適応障害かも?チェックする4つを簡単説明

2017.10.11

適応障害の症状から見ると、「うつ病」と非常に似た症状だと感じるかもしれませんが、適応障害とうつ病は全く別物です。

適応障害はうつ病とは違う

適応障害はストレスが原因で発症する「心の病」であり、ストレスから解放されると症状が回復するという特徴があります。
 
一方、うつ病は「脳の病」であり、特定のストレスから解放されたとしても、症状がすぐに回復しない傾向があります。

適応障害が発症した人は、5年後に40%の人が「うつ病」に移行してしまうというデータがあり、適応障害は、うつ病の一歩手前の危険な状態と言えるのです。

適応障害にかかる人は意外に多い


うつ病を聞いたことがあっても、「適応障害」という病名を聞いたことがないという人は多いと思います。

これは、うつ病が昔からある有名な病気なのに対し、適応障害がここ数年で急速に認知されるような病気だからです。

そのため、書籍やテレビ番組でもうつ病を取り上げたものは多くありますが、適応障害にを取り上げたものはまだまだ少ないと言わざるを得ません。

調査によって差異がありますが、1%〜20%の人が適応障害だと言われています

また、この数値が「自覚している人」だということを考えると、病気だと自覚していない人を含めると、適応障害になっている人はもっと多いことでしょう。

適応障害にかかった人は特別な人ではなく、どのような人でも適応障害にかかる可能性はあると言えるのです。

適応障害の原因ってなに?

適応障害は、ある環境の価値観と自分の価値観とのギャップによるストレスで発症します

仕事のストレスがイメージしやすいとは思いますが、それ以外でも家庭のストレスでも発症する可能性があります。

きっかけとしては、仕事関連では、就職・退職・転職・部署移動・昇格や降格など。

それ以外の環境では、引越し、結婚、出産、子供の進学など。

このようにストレスとなる原因は人それぞれなので一概には言えませんが、何らかの環境の変化がきっかけとなります。

はじめのうちは症状が弱く、「仕事行きたくないな・・・」という憂鬱な気持ちから、そのままストレスを受け続けると「吐き気や頭痛がする」という身体への異常に進展してしまいます。

どういう性格の人が適応障害になりやすいのか?


適応障害は、まじめで責任感が強く頼まれてもNOと言えない人がなりやすい病気だと言われています。

こういった人は、周りから信頼を集める反面、自分で全てを抱え込んでしまう傾向があるため、知らないうちにストレスを溜め、最終的には身体を壊してしまうということが多くなってしまいます。

もちろん、同じ環境であったとしても、ストレス耐性には個人差があるので、適応障害にならない人もいます。

しかし、ストレスに強い人であったとしても、そのストレスが長い期間続いてしまうと突然身体を壊してしまう原因となります。

「今日だけなら」
「1週間だけなら」
「1ヶ月だけなら」

このように、短い期間だと耐えられる人でも

「1年続くとつらい・・・」
「これが10年20年続くと無理・・・」

という長い期間だと、誰でも耐えられなくなると思いませんか?

適応障害と自殺は関係があるのか?


心の病と聞くと一番心配になるのが、「自殺する可能性はあるのか?」ということでしょう。

日本では年間22,000人弱の人が自殺をしています(2017年統計結果)。

さらに若い年齢層について調べたところ、自殺と事故の死亡率を先進7カ国で比べると、自殺が事故を上回ったのは日本だけだったそうです。

事故で亡くなる人よりも自殺で亡くなる人が多いという異常な社会。

そして、この自殺した原因を調べていくと、「うつ病が原因で自殺する人が3割」という調査結果が出たのです。

適応障害とうつ病は違うものの、適応障害と診断された5年後に40%の人が、うつ病に移行することを考えると、適応障害と自殺の関係性は無視できません

適応障害は甘えとは違うのか?

適応障害の最大の特徴をご存知でしょうか?

それは、
「ストレスから解放されると、嘘のように体調が回復する」
ということです。

例えば、
「仕事中は体調が悪そうにしていたのに、退社後は趣味に没頭している」
ということがあります。

このため、周囲の人は「甘えているのではないか?」と思ってしまいがちです。

周囲の人だけでなく、自分自身でも「体調が悪いけど、甘えているだけかもしれない」と思ってしまうこともあります。

しかし、ストレスから解放されると体調が回復するのは、適応障害の特徴であり、決して甘えではありません

こちらの記事もご覧にいただくことをオススメします。
 

適応障害は甘えだ!まだいるの?そんな残念な人

2017.10.11

適応障害はストレスによる心の病であるため、ストレスから解放されることで症状が改善します。

このことを念頭に置き、適応障害になった人との接し方について考えてみましょう。
 

部下や同僚が適応障害になった場合の接し方は?


「適応障害になった」ということが明確に分かっているということは、どういうことかを考えてください。

その人はこれまでストレスを耐え続け、もうどうにも耐えられなくなった状態になったことで、勇気を出して心療内科もしくは精神科に行ったということです。

このような人に必要なのは、休養です

ただ、本人が仕事から離れるのを嫌う可能性もあります。

そういう場合は、仕事量を減らすのもいいかもしれませんが、適応障害になる人は「NOと言えない」性格の人が多いので、

「仕事を減らそうか」

という提案はしないでください。どちらかというと

「後のことは私たちに任して、ゆっくり休んでくれ」

と言うべきです。

今までまじめに働いて有給休暇もほとんどとったことがないかもしれません。

体調を回復することこそが、一番大切だということを伝えて、周囲でもそのような環境になるようにバックアップしてください

こういう接し方はダメ

適応障害になった人は、ただでさえストレスで疲れきっています。

そのような人に対して「甘えてるだけじゃないの?」という言い方は絶対にしないでください。

私の場合、勇気を出して心療内科に行って診断書をもらってきたところ、驚くことに、その診断内容を否定されました。

「集中力がないって書いているけど、仕事できてるよね?」
「吐き気があるって書いているけど、苦しそうにしてないよね?」

このような接し方は、適応障害の人をさらに追い詰めることになるので、絶対にやめましょう。

家族・恋人が適応障害になった場合の接し方は?


適応障害と診断された以上、仕事量は減ることになると思いますし、休養をとる可能性も十分あります。

そうなった場合、適応障害となった人の一番の支えとなるのは、家族や恋人です。

休養できる環境を作る

まずはゆっくりと休養できる環境を作ることが大切です。
 
励ましたり、責めたり、焦らすようなことは言わずに、希望通りにさせてあげてください。ベッドの上や家でゴロゴロさせてあげてください。そうすることでストレスから解放され、徐々に体調が良くなってきます。

もちろん、病院への通院は必要です。もしかすると面倒で嫌がるかもしれませんが、身体を直すためだからと勧めましょう。

適応障害は、ストレスから解放されると6ヶ月以内に体調が回復すると言われています。(世界保健機構の適応障害診断ガイドライン)

ゆっくり休養をすることで、遅かれ早かれ体調は回復していくのです。

少しずつリハビリを始める

体調が良くなってきたら、少しずつリハビリを始めます。

夜型の生活習慣になってしまっていることもあるので、夜は寝て朝起きるように勧めてください。

そして、徐々に人と接する時間が増えるようにします。

レストランで食事をしたり、大きな公園やレジャー施設に行き、人と接する機会を設けます。

その後は、仕事に戻れるようなリハビリ時間を用意します。

オフィスワークの場合は、周囲に人がいる状態で椅子に長時間座っていることになるので、図書館やスタバのようなカフェで過ごす時間を設けてください。

ノートパソコンを持って行き、何か作業ができれば、なお良いと思います。

このように、はじめは体がしっかり休めるように、その後は社会生活に戻れるようにサポートをしていくことが大切です。

大変かもしれませんが、身近な家族や恋人が一番の支えになることは間違いありません。

さいごに

私は仕事のストレスが原因で適応障害になりました。

気分が塞ぐようになり、吐き気や頭痛、そして動悸がひどく発生し、勤怠にも影響が出始めていました。

しかし、職場の人に体調が悪いことを相談しても

「体調管理も仕事の内」
「さっさと帰って寝ろ」
「悪いのはお前」

と言われて、環境が改善されることはありませんでした。

その後、どんどん体調が悪化し、休日も気持ちが塞ぐようになったことで、妻が心配し、病院を勧めてくれたのです。

休日にも体調が悪いということは、適応障害からうつ病に移行する段階でしたが、早めに病院に行き、休職になったので、うつ病になることはありませんでした。

しかし、ここで家族にも冷たく「甘えるな」と言われていたら、私は間違いなく「うつ病」になっていたと思います。

職場、そして家族の支えが本当に大切です。

よろしくお願いします。

いつも読んでいただきありがとうございます。
下記クリックで応援いただけますとブログ更新の励みになります。
ブログランキング・にほんブログ村へ
注目のランキングは下記から遷移できます!
ブログのランキングはこちら



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA