ちょっと待って!適応障害の退職で後悔しないためにすべき2つのこと

体調がずっと悪くて、勇気を出して心療内科に行ったら「適応障害」と診断された…

こんな職場、さっさと辞めてしまいたい!

でも、ちょっと待って!退職をする前にやっておかないと後悔するかもしれません。

今回は退職をする前にやっておかないと後悔する2つのことをご紹介します。

1)退職を突きつける前に、まずはゆっくり休もう

「職場でのストレスで身体を壊した!あんな職場、もう辞めたい…」

そう思っている人も多いはず。ですが、すぐに退職を突きつけるのはやめておきましょう。

まずは「しっかりと休む」ことを選んでください。

なぜならば、「疲れていると冷静な判断ができない」から。

私も体調の悪さがピークのときは、いかにして仕事を辞めようかと考えてばかりいました。

「仕事 ばっくれ」という検索ワードを本気で調べたことすらあります。それぐらい追い詰められていたのです。

このような状態のときは、「さっさと仕事を辞めたい」「逃げ出したい」という考えばかりが浮かんでくるので、とても冷静な判断はできません。

退職してどうするのか?という簡単な問いに関しても、投げやりになってしまいがちです。

そして、休養して体調が回復したころに思うのです。
「ちょっと勢いに任せ過ぎたな…」と。

なので、まずは冷静な判断ができる状態まで、身体を休めることが大切です。

なお、休むとなると気になるのがお金の問題ですが、保険組合から給料の6割程度の傷病手当金が支給されるので、お金の心配なく体を休めることができます。

参考記事:
適応障害の休職で失敗しない、復職までの流れを説明

 

原因を振り返って退職以外の道も考えてみる


「あんな職場、辞めてやる!」

体調を崩して適応障害と診断された。

その場合、かならず体調を崩す原因となった「ストレス」があるはずです。

そのストレスとはどのようなものでしょうか?

思い出すのも嫌かもしれませんが、原因を振り返ることで退職以外の選択肢が見えてきます。

繰り返しになりますが、私は退職を否定しているわけではありません。

むしろ、体調を崩してしまうような劣悪な職場はさっさと辞めた方がいいと思っています。

 

しかし、退職以外の選択肢があることで、自分の人生にとって最適なものを選ぶことができるのです。

選択肢が1つしかない状態で決断をしてしまうと、後で「あのとき、こうしていれば…」という後悔をする可能性が高くなります。

それでは、退職以外にどのような選択肢があるのかをピックアップしてみましょう。

退職以外の道1:元の職場で仕事量を減らす

適応障害となった原因が、仕事の「量」にあるのであれば、仕事量を減らすことで、自分のペースで働くことができます

こういった仕事量で体調を崩す場合は、職場に仕事のできる人が少なく、自分にばかり仕事がどんどん回ってきて残業が続いてしまうというケースではないでしょうか。

体調を崩して休職になったという状況なので、仕事量は言わずとも少なくしてもらえるはずです。

休職している間、あなたがいない状態でも会社が回っていたことを考えれば、今後無理をして残業をする必要もないですし、自分のペースで働くことができると思います。

 

「元の職場で仕事内容も変わらない」ということで、環境の変化によって受けるストレスが少ない選択肢です。

ただ、環境の変化が少ないため、場合によっては、再び仕事量が増えて休職する前と同じような状態になっていた!という可能性もあります。

このため、仕事が増えないように「断る勇気」を持つことが大切になってくると思います。

退職以外の道2:元の職場で仕事内容を変える

適応障害となった原因が、仕事の「内容」にあるのであれば、上司に依頼をすることで同じ職場で違う仕事に変えてもらえるかもしれません

会社では、自分の能力に合っていない仕事を割り当てられることは大いにあります。

楽な仕事であればいいのですが、自分の経験したことがないような仕事になることも多いはずです。

 

仕事の内容によって適応障害になったことを伝えれば、違う仕事ができる可能性は高いでしょう。

職場を変えないことで、環境の変化によるストレスは低い選択肢です。

ただ、会社側もいつまでも一社員の要望を聞き続けることはできないので、いずれは自分が望まない仕事をしなければならないことは覚悟しておいた方がいいでしょう。

退職以外の道3:元の職場で関わる人を変える

適応障害となった原因が、仕事で関わる「人」にあるのであれば、同じ職場に身を置きつつ、関わる人を変えることができるかもしれません。

例えば、下記のようなケースです。
「顧客Aとは合わないので、違う仕事に変えて欲しい」

「同僚Aさんとは合わないので、違う人とする仕事に変えて欲しい」

 

システムエンジニアという職業では、顧客先で常駐しながら仕事をすることも多いと思います。この場合は、常駐先を変えることでストレスが軽減される可能性があります。

仕事内容はある程度維持しつつ、関わる人だけを変えるということで、環境の変化によるストレスが低い選択肢です。

ただ、職場内に合わない人がいる場合は、関わらないように仕事を変えたとしても、視界に入ってくるだけでストレスを催す可能性もあります。

体調を悪くした張本人ですから当然といえば当然です。

このような場合は、部署移動をする方が現実的な選択肢となってきます。

退職以外の道4:部署異動で人間関係をリセット

職場の同僚や上司といった人間関係のストレスが原因で、適応障害を発症した場合は、部署異動で人間関係をリセットするという方法もあります。

ケースとして多いのは、地方に転勤を命じられて適応障害になった場合です。

地方への転勤が問題だった場合、元の職場に戻してもらうことも可能でしょう。

 

しかし、気をつけなければならないのは、希望の部署に行けるという保証はないということです。

会社も個人の事情ばかり考えて人を配置できるほど都合よく仕事はありません。

こういったリスクがあることは念頭に置いておいた方がいいでしょうね。

 

また、部署異動で全てをリセットするということは、これから覚え直すことがたくさんあるということです。これには相当なエネルギーが必要になることを覚悟しておいた方がいいでしょう。

もちろん、異動先の上司も体調を崩していたことは知っているはずなので、それなりに配慮はしてくれるはずです。

 

そして、部署異動を要望したときに必ず言われることがあります。

「他の部署に行ったところで、同じようにストレスを感じる人がいるかもしれない。もしかすると、もっと酷い環境になるかもしれない」と。

もちろん、その可能性はあります。

しかし、今の職場にいると100%体調が良くならないことを考えると、部署異動をした方が体調が改善する可能性は高いので、あまり人の意見に左右されずに、自分がしたいようにするのがいいと思います。

退職以外の選択肢のまとめ

ここまで、退職以外の選択肢について考えてきましたが、ここでまとめてみましょう。

NO 選択肢 有効な原因 メリット デメリット
1 同じ職場で仕事の量を減らす 残業や休日出勤が多かった 環境をほとんど変えずに疲労を減らすことができる 時が経つと再び仕事量が増える
2 同じ職場で仕事の内容を変える 仕事内容や難易度が合わなかった 環境をほとんど変えずに仕事を変えることができる 希望する仕事に付けるとは限らない
3 同じ職場で関わる人を変える 合わない人と同じ仕事だった 同じ職場なので環境の変化を抑えて、嫌な人から離れることができる 原因を作った張本人が視界に入るだけで再発する可能性がある
4 違う部署に異動する 全て(特に同僚と合わない場合) 仕事内容や人間関係がリセットできる ・希望する部署に行けるとは限らない
・新しく覚えることが大量にある

それぞれの選択肢にメリットとデメリットがあることが分かります。

会社によっては、ここに挙げたもの以外の選択肢もあるかもしれないので、上司や産業医に相談してみるのも良いと思います。

『転職』という選択肢も考えてみる


同じ会社に残るという選択肢がある一方、もちろん転職という選択肢もあります。

転職のメリット

会社というのは企業理念に基づいて組織が成り立っており、その組織に属する人間も比較的同じようなタイプの人間が多く集まっています。

企業体質と言えるかもしれませんが、部署異動をしたところで同じような状態になってしまうという可能性はあるのです。

 

このような場合は、転職という選択肢もあった方がいいと思います。

年齢や生活環境によって、就活生のときと比べると、自分の価値観も変わっているはずです。

このような場合、転職をすることで、今の自分の価値観にあった会社に選び直せるというメリットがあります。

転職のデメリット

もちろん転職にはデメリットもあります。

退職後に転職活動をすることになると思いますが、その転職活動そのものがかなり大変だということです。

志望動機や自分の強みなどを考えていくのは相当な労力が必要になります。

 

また、転職時は、適応障害だと言ってしまうと内定の可能性が激減します。

かといって、隠して入社すると、バリバリに働ける人材だと思われているので、仕事も大変になるでしょう。

庶務のルール等、こまかい点も会社によって全く違うので、覚えることも膨大です。

 

このように、転職は環境を完全にリセットして、希望の会社に入社できるというメリットがある一方、転職活動が大変だったり、入社後の仕事内容がハードになるデメリットがあることは知っておいた方がいいでしょう。

 

まずは自己分析から

休職中に転職活動をするのはなかなかハードルが高いですよね。

なので、まずは”自分を見つめ直す“ことから始めてはいかがでしょうか。今後どのように働いていきたいかを考えることは職場を選ぶこと以上に大切です。

時間はたっぷりあるので、自分がどういう仕事をしたいのか、自分が何にやりがいを感じるのか、これからどういった日常を過ごしていきたいのか、といったことを紙に書き出していくと良いと思います。

自分を見つめ直す際に役立つツールがあります。

自身の強みを客観的に知ることができるグッドポイント診断というツール。転職の準備として用意されたものですが、「自分の強み=自分らしく働ける環境」と言えるので、自分を見つめ直す上でも非常に参考になります。無料なので気軽にやってみてください。

グッドポイント診断をしてみる

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さいごに

職場で体調を崩し、毎日つらい経験をしていれば退職を考えるのが当然だと思います。

ただ、退職をする前に①まずはゆっくり休むこと、そして②退職以外の道も考えてみることをオススメします。

私は職場の人間関係が原因で体調を崩し、適応障害と診断されました。

体調の悪さがピークのときは退職して転職活動も考えていましたが、休養をしていく中で今の会社に残る方が「楽」だという結論に至りました。

もちろん、適応障害の原因となった人とは離れられるように要望し、そのような環境に変えてもらうことで、今はストレスなく仕事ができています。

この記事を見ている人も、適応障害で悩んでいることと思います。

退職だけでなく、同じ職場に残るか、部署異動するか、様々な選択肢があると思いますので、身体を休めながらゆっくり考えてくださいね。

適応障害の書籍はいくつかありますが、下記の書籍が一番お勧め。 イラストもたくさんあって、とても分かりやすいですし、病気になった人も周囲の人にとっても役立つ本だと思います。

適応障害のことがよくわかる本
出典:講談社,貝谷久宣,適応障害のことがよくわかる本

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参考文献

厚生労働省:ご家族にできること

厚生労働省:生活や雇用に関する社会保障

講談社,貝谷久宣:適応障害のことがよくわかる本






ABOUTこの記事をかいた人

「さばくびと」の運営者。30代会社員。借金を抱えたり、パワハラで休職したり、自身の経験をもとに記事を書いています。

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