適応障害の原因のほとんどは、職場などの環境が原因と言われていますね。
また同じ職場でも、ストレスで適応障害になってしまう人と、ならない人がいます。
この差ってなんなんでしょうか。
性格の違いだけ? ストレス耐性? その差を考えるうえで、アンケート調査を行いましたのでご紹介します。
それでは、どうぞ!
アンケート調査について
下記の要領でアンケートを実施しました。
ご回答いただいたみなさま、ご協力いただきありがとうございました。
調査媒体:クラウドワークス
調査期間:2017年10月27日~2017年11月10日 (15日間)
調査対象:適応障害で休職をしたことがある人
有効回答数:192人
適応障害発症時の社会人経験年数
「適応障害発症時の社会人経験年数」について、アンケート調査の結果です。
社会人になってから、定年退職するまで期間は「40年ほど」ありますよね。
アンケート結果を見ると、40年間の会社員人生の中でも、 「10年以下の人は適応障害に特になりやすい」 ということが分かります。
適応障害が発症した人のうち、61%が社会人10年以下ということですね。
社会人10年以下というのは、だいたい20代〜30代前半の年代です。
この年代の人が適応障害になりやすいといえますね。
現在の会社に入社してからの経過日数
もう一つの視点として、「現在の会社に入社してからの経過日数」についても、アンケート調査をしました。
「同じ会社で一生働く」というワークスタイルは減少傾向にありますよね。
転職をする人も多いと思います。
アンケート結果を見ると、 「入社後、3年以内の人は適応障害になりやすい」 ということが分かります。
適応障害が発症した人のうち、69%が入社後3年以内ということですね。
転職すると、仕事内容も人間関係も一変しますからね。
入社〜 : 同じ職場の人間関係に慣れる
2年目〜: 違う職場の人との関わりが増えてくる
3年目〜: 難しい仕事を担当するように。関わる人も上位者が増える
これはあくまで、僕の転職経験から言っていることですが、入社してから年数が経つにつれてストレスの強さって変わると思うんですよね。
アンケート結果から分かること
適応障害の原因は、「環境の変化によるストレス」と言われています。
「社会人10年以下」、そして新卒・転職で「入社後3年以下」の人は、今まで経験したことのない仕事や、初めて関わる人がたくさんいるわけです。
入社年数とストレスの推移イメージを描いてみました。
ストレス耐性には個人差がありますよね。
入社した時点でストレス耐性が高い人もいれば、入社して年数が経っても、なかなかストレス耐性がつかない人もいるわけです。
仕事のストレスは、入社後1〜3年で徐々に上がって、その後は横ばいのイメージ。
ストレスが上がる時期に、ストレス耐性をオーバーしてしまうと、体調を崩すということですね。
おわりに
入社してから1〜3年が要注意ということなので、会社側もそういう事実を認識してストレスチェックや面談、雰囲気を見た方がと思いますね。
「入社後して3年目からは、一人前の仕事をする」 こういった目標を立てて人材育成をする会社が多いですが、それよりも体調に注意すべきですよね。
休職になったり、退職してしまったら、これまでの育成費用が無駄になるかもしれませんし。
一方、入社して3年以内の新人って、比較的意欲が高いと思うんですよね。
でも、そういう責任感や意欲の強い人に限って、体調を崩したり転職したりするんで、ほどほどに仕事をするのがいいと思います。
ほどほどに、ながーく仕事をするのがいいのではないでしょうか。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
下記記事もよく読んでいただいています。