適応障害は甘えだ!まだいるの?そんな残念な人


適応障害は、経験者にしか分からないつらさがあります。

症状もつらいのですが、そのつらさ以上に、周りの人が適応障害を単なる甘えだと考えることです。

 

私も「甘えているだけかもしれない」と思ったまま過ごして、症状が悪化してしまいました。

なぜ適応障害は甘えだと思われるのでしょうか?




適応障害は甘えだという人

いますよね、適応障害を理解してくれない人。

「適応障害は甘えだ!」
「適応障害はメンタルが弱いだけ」

 

私は適応障害になった身ですが、「適応障害は甘え」と言う人の気持ちが分からないわけではありません。

適応障害になった人の行動
・会社に遅刻することが多い。

・会社を休むことが多い。

・休憩時間が多い。

・仕事の量が少ない。

・退社後は趣味に没頭している。

どうしても、こういう「行動面」だけが目に見えてしまうからです。
しかし実際は、行動の背景に「理由」があります。

 

適応障害になった人の行動理由
出勤中は動悸が激しく、会社に遅刻することが多い。

会社に行きたいのだけど吐き気がひどくて、会社を休むことが多い。

めまいや頭痛がするため、休憩時間が多い。

抑うつ状態で集中力が低いので、仕事の量が少ない。

仕事から離れると治るので、退社後は趣味に没頭している。

 

このように精神面や身体面の異常から、行動に制限が出てしまっているのです。

特に、最後の「仕事を離れると治る」は適応障害の特徴でもあり、誤解を招きやすい部分です。

「適応障害は甘え」論の背景にあるもの

適応障害は甘えという人が多いのは、日本の仕事に対する考え方や、適応障害への理解が広まっていないことが背景にあります。

日本の仕事に対する考え方

「Karoshi(過労死)」という日本語が世界で認識されるほど、日本は働き過ぎのイメージがあります。

また、日本では、残業が「努力」や「頑張っている」と捉えられる風習が未だにあります。

こういったことからも、日本の仕事に対する考え方が見て取れます。

 働いてる = 頑張っている

 働かない = サボっている

という考え方です。

適応障害の人は、体調が悪くて仕事に支障が出ているわけですが、周囲の人にはそのつらさが伝わらないため、サボっているような印象を与えてしまうのです。

適応障害の理解が広まらない理由

なぜ、適応障害の理解が広まらないのでしょうか?

電車内でのベビーカー利用を例に考えてみましょう。

「満員電車でのベビーカーの利用は迷惑だ!」

このような意見がありますが、今では、社会的に電車内でのベビーカーの利用に寛容になってきています。

これは国がベビーカーの利用をバックアップしているからに他なりません。

なぜバックアップするのか?

それは、日本は共働きを推奨しており、そのために育児環境を充実させる必要があるからです。

テレビの特集でも同じです。

ベビーカーの反対の声を流しつつも、結論は「電車内のベビーカー利用を理解しよう」と前向きな報道に落ち着くわけです。

では適応障害の場合はどうでしょうか?

人口の1%(約1300万人)が適応障害だと言われていますが、適応障害について何か国がバックアップしているでしょうか?

テレビで前向きな特集がされているでしょうか?

答えはNOです。

適応障害は未だに理解が広まらないのは、理解を広めようと社会が動いていないからなのです。

こういった日本社会の文化からも、適応障害に偏見を持つ人が未だに多くいます。

日本社会の適応障害に対する理解は、まだまだ低いと言わざるを得ません。

適応障害は甘えではないという人

適応障害は甘えだ!という声が残る一方、適応障害のつらさを訴える声が広がってきています。

 

私も適応障害で会社を休職した経験があるので、適応障害のつらさは身を持って体験しています。

適応障害は本当につらいです。

適応障害の症状

そもそも、適応障害がどういう病気かというと、ある環境のストレスが原因となって心身ともに異常をきたす病気です。

情緒面・身体面・行動面に何らかしらの症状が出るのですが、個人差があり一概には言えません。

情緒面の症状

気分が塞いでしまったり、憂鬱になったりといった抑うつ症状です。

例)気分が塞ぐ(抑うつ気分)、不安、イライラ、焦りや緊張、無気力など

身体面の症状

動悸や頭痛、吐き気などが代表的な症状です。

例)動悸や発汗、頭痛、めまい、吐き気、下痢、睡眠障害、食欲低下、疲れやすい、体がだるい、など

行動面の症状

社会的に禁止されてたり、悪い行動をしてしまう場合もあります。

例)遅刻、欠勤、乱費、ギャンブル、自傷行為、食欲がない、暴飲暴食、無謀な運転や喧嘩、など

適応障害はストレスから離れると改善する

適応障害の最大の特徴として、原因となっているストレスから解放されると症状が良くなるという点があります。

仕事のストレスが原因で適応障害になった場合のことを例に挙げてみましょう。

症状が出るのは、主に平日だけです。休日は仕事のストレスがないため、症状はほとんど出ません。(日曜の夜から徐々に症状が出始める場合もあります)

また、平日も、症状がつらいのは出勤前〜退勤までに限定される傾向にあります。

 

このため、業務時間中は体調が悪く、退社した途端に元気になって趣味に没頭できるという状態になるのです。

このような特徴がある病気のため、適応障害について詳しくない人は

上司
趣味を満喫する元気はあるのに、仕事はできないってどういうこと?

このように思ってしまうのです。

適応障害と甘えを見極めるには

適応障害は、周りの人だけでなく、自分自身でも適応障害なのか、単なる甘えなのかが分かりにくいと言われています。

私も発症した当初は、軽い吐き気だけだったので

(仕事…行きたくないな…)

単なる甘えかと思って、身体にムチを打って出社していました。

しかし、その結果、どんどん症状が悪化し、仕事の効率が低下しただけでなく、最後には休職にまで追い込まれたのです。

つまり、適応障害は「病気と甘えの見極め方法」をしっかりと知っておく必要があります。

自分自身でチェックする方法

風邪などの症状であれば、喉の痛みや発熱によって、「風邪かな?」と感じることができるのですが、適応障害は心からくる病なので、自分自身でも病気か甘えかが分かりづらくなっています。

ただ、適応障害かどうかのチェックする点を意識すれば、ある程度は把握できます。

そのチェックするポイントは下記の4点です。

適応障害かをチェックするポイント
①症状によって日常生活に支障が出ていないか?

②ストレス原因が明確で3か月以内に発症しているか?

③ストレス原因から離れると症状が改善するか?

④「他の病気」である可能性はないか?

以上が、適応障害かどうかをチェックするざっくりとしたポイントですが、詳しくは下記の記事をご覧ください。

適応障害かも?チェックする4つを簡単説明

2017.10.11

他人が適応障害かどうかを見極めるのは困難

適応障害は、自分自身が病気かどうかを見極めるのが難しい病気のため、他人が適応障害かどうかを見極めるのはさらに困難です。

よって、適応障害か甘えかを判断するポイントとしては、医者に診てもらうことが一番確実で、手っ取り早いです。

病院に行くことを勧める

対象者との距離が近いのであれば、話を聞いた後に病院を勧めましょう。

まずは内科に行くことを勧め、そこで異常が見つからないようであれば、心療内科に行くことを勧めます。

精神科は、行ったことがない人によってはハードルが高いように聞こえるので、「心療内科」と勧める方がいいでしょう。

(心療内科でも精神科でも、適応障害やうつ病は診断してくれます)

ストレス原因をしっかりと把握する

なかなか難しいとは思うのですが、適応障害か甘えかを見極める上では、ストレスの原因をしっかりと把握しておく必要があります。

例えば、「仕事がストレスなんです」というのであれば、

原因を明確にする
・人間関係がストレスなのか
・仕事内容がストレスなのか
・職場環境がストレスなのか(通勤時間や執務場所)

というように、できるだけ具体的に聞いておきます。

もちろん、話づらい内容が多いと思うので、プライバシーはしっかりと守ること。

プライバシーが守ってくれない人には、何も話したくないはずです。

ストレス原因が分かれば、その原因を避けることで、適応障害の症状が改善するはずです。

もし、原因を避けているにも関わらず、症状が出るようであれば、

・他にストレス原因がある
・もしくは、うつ病
・もしくは、甘え

このような可能性があります。

甘えかどうかを素人が見極めるのは困難ので、病院に行くことを勧めるのが一番いいと思います。

さいごに

私は体調が悪くなったときに、上司や周りの人に相談をしました。

しかし、体調の悪さを心配してくれる人はおらず、「なんとかしろ」といった冷たい反応ばかりでした。

結局、私は体調がどんどん悪化していき、最終的には出社が困難に

そして、妻の勧めで心療内科に行った際に適応障害と診断されました。

適応障害と診断されたことをいうと、周りの反応が一変しました

つまり、周りの人は「単なる甘え」だと感じていたのでしょう。

それが病院で「適応障害」と診断されたことで、甘えではなかたと証明されたわけです。

繰り返しになりますが、適応障害は甘えではありません。病気です。

適応障害に対する理解が広まるように願っています。

 

下記記事もよく読んでいただいています。
ぜひ、ご覧ください。

短くしないで!適応障害の休職期間は3ヶ月以上ほしい理由

2018.05.11

適応障害の人との接し方、間違ってない?【恋人・家族・部下】

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ABOUTこの記事をかいた人

「さばくびと」を運営している30代前半のリーマンブロガー。抱えた借金は770万円。サービス残業の嵐を受けて休職した経験も…借金や病気といった悩みを中心に書いています。

2 件のコメント

  • はじめてコメントさせていただきます。
    現在適応障害で休職して復職を目指してリハビリ中です。

    周囲の業務遂行に支障が出始めたときの周囲の冷ややかな視線や、
    上司の理解の無さ、最終的には臭いものに蓋をするように
    休職を勧められた時は、すべてに対する失望しかありませんでした。

    このブログを拝読させていただいて、休職を決意することができました。
    ありがとうございます。休職一か月でかなり落ち着いてきました。

    落ち着いてきたこともあり、同じ苦しみを抱えておられる方や、
    苦しみを克服された方々とつながるきっかけとなればと思い、
    経緯や症状、学んだことなどをブログにまとめていますので、
    チラ見でもしていただけると嬉しいです。

  • >>適応障害 症状と治療の記録(管理人) さん

    コメントありがとうございます(^^
    参考にしていただき幸いです!

    ブログ拝見させていただきました。
    大変な苦労をされたようですね…慣れない仕事に加えてパワハラまで加わるとストレスでボロボロになっても仕方がない…しかも、周りはその辛さに気づいてくれないで本当に苦しいですよね…

    症状や治療の記録だけでなく、ストレス対処法などの情報を載せているので大変有益なブログだと感じました(^^!こちらこそ参考にさせていただきますね!
    ありがとうございました!

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