「パチンコに行きたい」
仕事が終わってから直行するのが日課で、会社をサボって朝の抽選に並んだこともあった。
しかし、負けた。
2万、5万、8万と負けた。
多いときは10万も負けた。
「今日で最後…」という言葉を自分に向かって何度言ったか分からない。
そんな私も、パチンコを辞めて2年が経った。
ネタバレすると、先物取引/FXというパチンコ以上に危険なゲームをするようになったからだ。
なんのことはない。
「新しい地獄に入ったからパチンコ地獄からは脱出できた」、というわけだ。
今回は、私のパチンコ地獄体験と、脱出した方法を紹介する。
もちろん、新しい地獄への入り口なのでオススメはしない。
目次
パチンコを始めたキッカケ 『北斗の拳とエヴァ』
私がパチンコを始めたのは14年前、18歳の頃。
友人に連れられて、初めてパチスロを打った。
そして、負けた。
負けたにせよ、ゲームのような演出が面白くてハマりにハマった。
当時は、パチスロ北斗の拳が大流行していた時期で、設定判断するための知識を頭に詰め込んで、パチ屋に向かった。
そんなスロッターの私が初めてパチンコを打ったのは、ふら〜っとCRエヴァを打ったことがキッカケだ。
スロットのように「自分で当ててる」感覚は少なかったものの、パチンコならではの演出の面白さがあった。
以降、私は徐々にパチンコの頻度が増えるようになっていったのである。
いつの間にかパチンコ依存症に…
就職してから、パチンコの頻度が増えるようになった。
パチンコはスロットような設定判別のルールを覚える必要がなく、知識が無くても釘のボーダーラインだけを意識すれば良かったからだ。
北斗の拳やエヴァといった新台が出る前夜はワクワクして眠れず、朝一の抽選に並んで狙いの台に向かって走ったものだ。
朝一の並びは1時間だろうと2時間だろうと並べた。
遠方に行くときは朝5時に起きることもあったが、それも苦痛じゃなかった。
どれだけ睡眠時間が少なくても、朝は必ず起きれた。
もはやパチンコ依存症になっていたのだ…
気が狂ったパチンコ依存症の生活
朝起きると会社をサボってパチ屋に行きたい衝動にかられた。
実際に仮病を使って行ったこともある。
そして、負けた。
会社に行って仕事をしている間はパチンコのことは忘れられた。
しかし、17時の定時が近づくと行きたい気持ちが抑えられずに、定時のチャイムが鳴った瞬間に席を立って、パチ屋に直行した。
そして、負けた。
狂っているって自分でも分かっていた。
だけど辞められなかった。
やめようと何度も思った。
だけど辞められなかった。
「パチンコは勝てない」そんなことは分かっている
パチンコの還元率は85%〜90%と言われている。
つまり、1万円を使えば、8500円とか9000円に減るということ。
考えればすぐ分かることで、パチ屋は遊戯台費・光熱費・人件費・広告費などの多額のお金を使って運営していて、客がそのお金を支払っているんだから、勝てないのは当然だ。
でも、ね。
そんなのは、みんな分かってるんだよ。
パチンコは勝てない。そりゃそうだろうよ。
パチンコにハマっていない人は、見下しながら口を揃えて言う。
「負けるって分かってて、何が楽しいの?」
じゃあ聞くけどさ、
「太るって分かってて、何で運動しないの?」
「体に良くないって分かってて、何でお酒飲むの?」
「当たりそうにないと分かってて、何で宝くじ買うの?」
全部、パチンコと同じだよ。
みんなその一瞬の「気持ちいい」が好きなんだ。
そうでなくても、希望を持ちたいんだ。
問題は、それにどの程度のお金がかかるのかってことなんだ。
借金をしても、パチンコ依存症は治らない
「もう二度とパチンコはしない」という誓いを何度したことだろうか。
「このお金で最後だから」という最後の言葉を何度言っただろうか。
お金が無いとパチンコはできない。
お金があるとパチンコができる。
パチンコ依存症の私は、借金をしてまでパチンコを打っていた。
パチ屋に行く前にコンビニのATMで、お金を引き出すんだよ。
カードローンは、自分の預金のようにお金を引き出すことができる。
ものすごく簡単だ。
私はカードローンを持っていた。
カードローンを持ったのは、結婚式がキッカケだったんだけど、それは別の記事に書いたからそっちを見て欲しい。
カードローンは簡単にお金を貸してくれる。
「勝って返せばいい」
「負けても給料日には返せる」
そうやって、次に望みをつないで、パチ屋に足を運ぶんだ。
そして、負ける。
パチンコを止めようとした記録
ここに古いメモがある。
会員カードも捨てた
耳栓も捨てた
グランドオープンにも行かなかった
金の無駄
時間の無駄
家族との時間を大切にしたい
自分磨きに時間を使いたい
行ったと言えないでしょ?
考えてしまって集中力が下がる
体調が悪くなる
タバコが臭い
一回だけなら、というのは覚醒剤と同じだ
なかなかリアリティーのあるメモだ。
そりゃそうだろう、実際に私が書いたものだ。
メモを捕捉しておこう。
・パチ屋に行った後は耳鳴りがひどい、だから耳栓は必須だった。
・家の近くでグランドオープンがあったが、我慢して行かなかった。
(一般的にグランドオープンは勝てる確率が高いと言われる)
さて、このメモには続きがある。
再発。8万負ける。また耳栓を買ったが捨てる
そう、1年近く行かなかったのに、また行ってしまったのだ…
パチンコをやめる方法【オススメはしない】
それから2年が過ぎた。
私はもう、パチンコには行っていない。
パチンコのことを考えない日はなかったのに、今では考えることが珍しくなっている。
何があったか?
答えは単純で、パチンコよりも面白いものを見つけたのだ。
それは投資。
投資といってもギャンブルに近いものだ。
日経225先物取引、FXと言えば聞いたことがあるのではないだろうか?
これらは”投資”と呼ばれているけど、私はギャンブルだと思っている。
だから、「FXを取引する」とは言わずに「FXをプレイする」とここでは言うことにする。
しかし、先物/FXはパチンコに比べて大きなメリットがある。一応、それを紹介しておく。
メリット①体を拘束されない。
当然ながら、パチンコはパチ屋に行かないと打てない。
そして、オープンしている時間も決まっている。
しかし、先物/FXは、場所を選ばない。
体がヤニ臭くなることもなければ、布団に入りながらもできる。
自分のスマホでピコピコとやれば、いつでもプレイできるのだ。
メリット②時間がかからない
パチンコは良くも悪くも時間がかかる。
一方、先物/FXは時間を自分でコントロールできる。
長くプレイすることもできるし、1分で終わることもできる。
メリット③還元率がパチンコよりも多い
パチンコの還元率は85%〜90%だと書いた。
先物/FXはというと、97%~99%の還元率だ。
これはあらゆる”ギャンブル”の中で、一番高い還元率である。
パチ屋のように企業に吸い取られるお金がほとんど無い。
つまり、シンプルにプレイヤー間の金の奪い合いなのだ。
メリット④億単位を稼げる夢がある
パチンコで勝ってる人も実在はすると思うが、年収は多くても1000万程度ではないだろうか。
一方、先物やFXは、億を超える利益を上げている人が数多くいる。
もちろん、誰でも勝てるわけではなく、相当な勉強が必要だ。
しかし逆に言うと、”努力さえすれば勝てる世界”だと言えるだろう。
メリット⑤経済に興味が持てるようになる
パチンコを打っても学べることはほとんど無い。
一方で、先物/FXでは少なからず世界経済に興味を持つようになるだろう。
世界経済に興味を持つようになると、ニュースや新聞、ビジネス書籍を読むようになる。
そこで得た知識が仕事にも活きることもあるのだ。
先物取引/FXをオススメしない理由
先物やFXには、パチンコのような演出は無いものの、今までに挙げたようなパチンコには無い多くのメリットがある。
実際に私は、パチンコ以上に面白いと思っている。
しかしそれでも、先物やFXをすることはオススメしない。
なぜなら、”パチンコとは桁が違う負け方をする”からだ。
パチンコだと、1日で負けてもせいぜい10万円。10万円を負けると”大負け”と言われる。
これはパチンコをやっている人からすると共通の価値観だと思う。
しかし、先物/FXはの負け金額は決まっていない。
「1万負けた」
「10万負けた」
「100万負けた」
「1000万負けた」
ツイッターでこのような投稿を目にすることも珍しくない。
なぜこのようなことが起こるかと言うと、先物やFXはパチンコと違ってレートを自分で決めることができるからだ。
例えば、パチンコは1玉4円という共通のレート。
一方、先物(ミニ)は1枚で1000円のレート(日経平均が10円動くと1000円の損益)。
当然、2枚買うとレートは2倍になる。
10枚買うと、レートは10倍だ。
レートが高ければ高いほどに勝った時の利益は大きくなる。
が、その反面、負けた時の金額も大きくなる。
だからこそ、100万とか1000万も負ける人がいるのだ。
実際、私は多くの負けを出してパチンコ以上の借金を抱えてしまっている…
さいごに
パチンコをやめるには、パチンコ以上に楽しいものを見つけるのが確実。
その1つとして、先物/FXを例に挙げた。
(リスクが高いのでオススメはしないが、実際に私が辞められたので効果はあると思う)
私は、パチンコに2年ほど行っていないが、それでも「行きたい」と思うことがある。
・パチ屋のトイレを借りたとき
・駅などでパチンコの広告を見たとき
・スマホでパチンコの広告を見たとき
パチンコから2年離れて、パチンコ以上に面白いものを見つけても「行きたい」と思ってしまうのだ。
パチンコの誘惑は本当に強い…
どれだけ心に傷を負っても、
どれだけ心に深く刻んでも、
ふとした出来事で、「行きたい」と思ってしまう。
同じように苦しんでいる人が少しでも減ることを願っています。
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