ギャンブル中毒で借金を抱えた私

ギャンブル中毒。

 

言葉で聞いたことはあったけど、まさか自分がそれだとは思ってもみなかった。

 



 

ギャンブルを初めてしたのは高専4年(19歳)ぐらいの時で、友人と「暇だなー」とか言いながらパチ屋に行ったのがきっかけだった、と思う。

元々ゲームが好きだったこともあり、多彩な演出が繰り広げられるパチンコに夢中になるのに時間はかからなかった。

最初は休日だけポツポツと行っていたが、徐々に平日の夕方も行くようになり、しばらくすると平日だろうが休日だろうが、時間とお金の許す限りにパチ屋に通うようになっていた。

 

いい大学を卒業して、大きな企業に就職して、好きな女性と結婚して、子供をつくって、なんか狭くなったなーとか言って引っ越したりして、そういう絵に描いたような幸せを望んでいたのに、初めてパチ屋に行った1年後には「何でもいいから早くお金を稼ぎたい」と人が変わったようなことを言うようになった。

その結果、「大学は出るでしょ」とずっと言い張ってきた自分が、大学に編入することもなく、中小企業への就職を決めた。

 

 

そしてちょうどその頃、4年付き合った彼女からも別れを告げられた。

「大学を一緒に卒業してさ、別々の会社に就職しても、いずれは結婚して、子供ができて、なんか狭くなったねーとか言って引っ越したりしてさ、そういうのっていいよね」

いつかそう言った彼女は「もうおしまい」と目に涙を浮かべた。

 

 

それから少しして、彼女に新しい彼氏ができたことを知った。

ようやく僕は自分が振られたことを認識したのだった。

 

帰り道、周りに悟られないように目を伏せながら真っ直ぐに帰ろうとした。が、途中で堪え切れずボロボロと涙がこぼれた。

そして部屋に入ると、涙と鼻水でベチャベチャになった顔をティッシュで拭いてベットに突っ伏し、そのまま飲まず食わずに泣き続けた。

ふと気がつくと携帯がピカピカと光っていて、もしかして!?と心臓が飛び跳ねるような期待で開いたメールは、パチ屋からのメールマガジンだった。

 

 

失意のまま学校を卒業した僕は社会人となり、慣れない環境にオロオロしながらも、生きがいを見出そうと仕事に没頭した。

「僕の人生はパチンコで狂わされた、もう二度と行かない」そう決意した。

 

 

しかしそんな強い決意も2年後には崩れ去ることとなる……友人と「暇だなー」と言いながらパチ屋に行ってしまったのだった。

 

 

 

そんな僕も、結婚をしてからはパチ屋に行くこともほとんど無くなった。

理由は単純で、パチ屋に行く時間が無くなったからである。

しかしその代わりに『株の先物取引』に夢中になっていた。

先物取引のルールは極めてシンプル。株価が上がるか下がるかを当てるだけだ。

パチンコのように派手な演出があるわけでは無いのだが、場所や時間を選ぶこともなくスマホで取引ができ、更には上級者になると数百万〜数千万あるいは数億を稼ぐいう魅力があった。

「自分も上級トレーダーになりたい…!」そう思っていた。

 

しかし、現実はそんなに甘くはなかった。

 

数千円の勝ちを積み重ねていても、1回の負けで利益は消え去った。

利益だけでなく、みるみる内に損失が膨らみ、その金額は-1万…-3万…-5万と膨れ上がっていったのである。

 

 

くそっ!!何でだよ!

 

 

『自分が買えば株価は下がり、売れば株価が上がる』そんな状況に苛立ちを隠せなかった。

損失が膨らんでくると、今までの負け分を取り返そうと賭け金を増やした。

 

しかしやはりそれも裏目に出て、損失は-10万…-20万…-30万と膨れ上がっていったのである。

 

 

瞬く間に100万円の貯金は無くなり、なんとか損失を取り返そうとクレジットカードのキャッシング機能を使ってお金を借りた。

 

これが異常な行動であることは分かる。しかし、僕は「1回勝って返せばいい」と冷静さを失っていた。

 

当然のようにそのお金も無くなり、さすがに辞めざるを得なくなった。いわゆる『退場』だ。

 

 

「真面目に返済をしよう…」

借金を返していく際に気になるのは利息だ。

クレジットカードのキャッシング枠の金利は18%もあり、借金50万でも年間9万円もの利息がかかってしまう。

 

 

「なんとか利息を下げたい」

そう考え調べたところ、銀行のカードローンは金利が低いことが分かった。

 

さっそく申し込みをしたところ、担当者の女性から電話がかかってきて

「すぐに振り込めますが、いくら希望ですか?」

と、借金をすることなど何の問題もないかのような口調で聞いてきた。

 

(借金は50万だけど、何かあったときのことを考えると100万は欲しいよな…)

 

100万円を借り、クレジットカードのキャッシング枠を全額返済した。

しかし残った50万を見ると、またトレードがしたくなってきたのである。

 

「少しだけなら…」

そう思った僕は、もはや自分の気持ちを抑えることはできなかった。

すぐに口座に資金を移し、以前のようにトレードを再開したのだ。

 

そして、これまでの繰り返しのように、そのお金もすぐに無くなった。

 

その後の僕は、まさに借金地獄に落ちていく人間そのものだった。

 

 

「真面目に返済をしよう…」と考え、少しでも利息が低くなるように違う銀行のカードローンに申し込んだ。

金利は、借入金額が大きければ大きいほどに低くなるようになっている。

だから300万円を借りた。

300万円を借りて、100万円を返済に使い、残りの200万円には手を出すつもりは無かった。

 

 

しかし…だ。

ネットを見ていると、嫌でも株価が目に入ってきた。

Yahooのトップページに取り上げられた『日経平均が年初来高値を更新!』の文字を見ると、

「今がトレードの一番良いタイミングではないか!?」

と自分の心を大きく揺さぶられるのを感じた。

 

 

少しだけ…

少しだけ…

少しだけだから。

 

 

その数時間後には、200万を使ってトレードをしていたのである。

お決まりの地獄行きパターンだ。

 

 

もう辞める…

 

 

少しだけだから…

 

 

僕はトレードの引退と復帰を繰り返し、その度に借金は増え続けた。

 

 

それからまもなくして、ついに銀行から融資を断られるようになった。

 

ローン審査落ちた
(実際に送られてきた通知書)

 

借金の総額は、自分の年収をも越える『770万』にもなっていたのである…

 



 

はじめに』で書いたように、僕は会社を辞めて自由になりたいと思っている。

 

無謀な行動を繰り返すギャンブル中毒者に対して、

「何をバカなことを」
「借金を返してから言え」

そう思うのも無理はなくて、反論の余地もない。

 

しかし、だからこそ、僕は『貯金1億』を目指そうと思った。

この借金地獄を脱出するためには、何か目標が必要…そう感じだのだ。

 

ただ、人間の意志なんて簡単に消えてしまう。

ましてや、自分はギャンブル依存症なのだ。自分の意思などコンニャクのように弱い。

 

だから、僕は自分の考えや行動をブログに残していくことにしたのである。

 

関連記事:借金地獄 →「貯金1億」を達成して「自由を手に入れる」までの全記録

 






ABOUTこの記事をかいた人

「さばくびと」を運営している30代前半のリーマンブロガー。抱えた借金は770万円。サービス残業の嵐を受けて休職した経験も…借金や病気といった悩みを中心に書いています。

1 個のコメント

  • 初めまして。契約社員として少ないお給料で働いていて(仕事自体はやりがいがあり好きなんですが)、時々モチベーションを上げるため、有り体に言えばメシウマのために借金関係のブログを読んでいる者です。あなたのブログにもそうやってたどり着きました。

    最初は「私は借金がないだけこの人よりマシ」とメシウマしていたのですが、私も適応障害の経験があり、ブログを読み進めていくうちに色々思うこともあり、メシウマ半分心配半分です。返済が着々と進んでいくところを見るのは喜びもあり、応援する気持ちをもっていました。リバウンドは本当に残念です。

    所詮他人事なので何も出来ませんし、これからもあなたの不幸を見てメシウマする人間ですが、あなたのことを心配もしています。家族にバレたら、という気持ちはわかりますがせめて任意整理でしたっけ?された方が良いのでは。

    個人的にはもっと借金が増えて取り返しがつかなくなって離婚するよりは、取り返しがつくうちに打ち明けた方がいいようにも思います。依存性は家族の理解と協力がないと難しいでしょう。とはいえあなたの人生ですから、後悔のないようになさってください。読者としてはさらに借金を重ねてメシウマでも、綺麗に完済しても、どちらでも読み応えはあります。

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