任意整理の第一歩「相談」です。
私は8つの事務所に電話相談をして、どこの法律事務所がいいか考えました。
そんな私の体験談をベースに、「任意整理の電話相談をして分かった7つのこと」をお伝えします。
これから電話相談をされる方の参考になると思いますよ。
目次
任意整理の流れと今回の位置付け
まず、今回の記事の位置付けです。
最初の「相談」ですね。

ネットでどこの事務所がいいかを調べて、メールやら電話やらで相談をするところです。
普通は1〜2つぐらいで決めるらしいのですが、私は8つの事務所に電話をかけました。
そんな大量の電話相談で「分かったこと」をご紹介しますね。
では、いきます。
①電話相談は1時間は見込んおいた方がいい
電話相談では、電話受付者 → パラリーガルの流れで話をします。
債務状況や収入・支出について詳しく聞かれるので、1時間はみておいた方がいいと思います。
1時間も電話をかけると非常に疲れます・・・
電話受付者
「○○○事務所です。この度はどういったご用件でしょうか?」
こういった挨拶から始まります。
任意整理の希望を伝え、借り入れ状況を1件ずつ話すことになります。
パラリーガル
パラリーガルっていうのは、弁護士をサポートする事務担当者のことですね。弁護士の資格を持っているわけではありません。
電話受付者からパラリーガルに話を引き継がれ、債務整理の方法を詰めていきます。
毎月の収入状況や支出を聞かれ、任意整理後の返済シミュレーションを受けます。
②借入金額が大きいと、その場で断られることもある
任意整理をするなら法律事務所に依頼をするわけですが、
・弁護士事務所
の2種類があります。
司法書士事務所は、費用が安いですが、対応できる金額が1件あたり140万円までと限度額があるのです。

弁護士事務所はこのような制限がない分、依頼費用が高めになっているようですね。
私が最初に電話したのは、司法書士事務所でした。
しっかり断られましたよ。140万円を超えているのでうちでは無理ですって。
③借入期間が短いと、その場で断られることもある
私は4社から借り入れがあり、借入期間はだいたい1年~2年のでした。
そのことを伝えたところ、明らかに難色を示す事務所がありました。


ちなみに失敗したら、個人再生や自己破産へ自動的に移りますので。

それは困るので絶対にやめてください。

断られたこともショックでしたが、あまりの対応の酷さにびっくりです。
「失敗して金にならない依頼者の話は聞くだけ無駄」
心の声が聞こえたような気がしました。
④任意整理で返済可能か、シミュレーションされる
電話受付者からパラリーガルに話を引き継がれると、任意整理で返済可能かシミュレーションを受けます。
・毎月の支出
配偶者や子供の収入や支出までも詳しく聞かれます。
私の場合、任意整理後の返済金額が16万円にもなっていたので、より厳しくチェックされた印象がありました。
⑤個人再生や自己破産を勧められる場合もある
私の場合、ほとんどの事務所から
「任意整理ではなく、個人再生や自己破産の方がいいのでは?」
と聞かれました。
毎月16万円の返済金額の負担が大きいと感じたんだと思います。
しかし、私はこれを拒否しました。
だって、個人再生や自己破産は家族にバレるからです。
「なぜバレると困るのですか?」
と聞いてくる事務所もありましたが、
「離婚の危険があるため」
と伝えると、それ以上追求されることはありませんでした。
⑥任意整理の費用は、事務所毎に全然違う
電話相談の終盤になると、任意整理にかかる費用を教えてくれます。
私の場合、4社でだいたい25万~35万円の間でした。
任意整理の費用はネットで公開している情報とだいたい一致していましたね。
「だいたい」というのは、手数料が加味されていないところがあったからです。
手数料といっても3万円とか大きな金額ですから無視できません。
事務所毎に金額が違うので、しっかり確認した方がいいと思います。
⑦任意整理をすると銀行口座が凍結される!?
銀行からの借金を任意整理した場合、その銀行口座が凍結されます。
(使えなくなるってことですね)
差し押さえの状態となり、その口座にある預金は没収されるようです。
なお、任意整理をしない銀行に関しては、口座は凍結されません。
もし給料口座の銀行を任意整理する場合は、給料が手元に入らなくなってしまうので、給料口座の変更が必要になりますね。
⑧任意整理をするとクレジットカードが使えなくなる!?
「確実に使えなくなるケース」と、「使えなくなるかもしれないケース」があるようです。
・任意整理後、クレジットカードの更新がされる場合
(定期的に行う業者とそうでない業者がある、とのこと)
私の場合、光熱費やら携帯料金やら、日常の支払いを全てクレジット払いにしています。
支払方法を1つずつ変更していくのが本当に面倒・・・
⑨事務所にいつ来れるかと、しつこく聞かれる!?
相談も終盤になると、
「では、いつ事務所に来れますか?」
と聞かれます。
しかし、まだ決めかねているようでしたら、すぐに回答しなくても構いません。
「すみません、少し考えてみます」
このように一言伝えると相手も納得してくれます。
私が相談した時も、しつこい勧誘は全くありませんでした。
まとめ
ここまで体験談をベースに書いてきました。
②借入金額が大きいと、その場で断られることもある
③借入期間が短いと、その場で断られることもある
④任意整理で返済可能か、シミュレーションされる
⑤個人再生や自己破産を勧められる場合もある
⑥任意整理の費用は、事務所によって違う
⑦任意整理をした銀行口座は凍結される
⑧任意整理をしたクレジットカードは使えなくなる
⑨事務所にいつ来れるかと聞かれたら検討すると言おう
一人で悩んでいても先に進まないので、とりあえず相談してみることをオススメします。(無料ですし)
「もっと具体的に電話で聞かれる内容を知りたい!」という方は、下記記事をご覧ください。
「いきなり電話はちょっと…」という方は、まずはシミュレーションだけをしてみると良いと思います。
以上、参考になりましたら幸いです。
下記も借金関連の記事です。