運用した利益が非課税になるNISA。
NISAには「通常NISA」と「積立NISA」があります。
みなさんはどちらにどんな特徴があって、どういう基準で選べばいいかを理解しているでしょうか?
何も理解せずに他人の勧められるがままに、積立NISAや通常NISAを選ばないようにしましょう。危険です。
通常NISAと積立NISAの比較
一覧にまとめるとこんな感じ。
比較内容 | 積立NISA | 通常NISA |
---|---|---|
年間投資上限金額 | 40万円 | 120万円 |
投資可能期間 | 2018年1月~2037年12月末まで | 2023年12月末まで |
非課税期間 | 20年 | 5年 |
非課税対象銘柄 | 投資信託、ETFのうち 一定基準を満たした銘柄 |
原則全銘柄(上場株式、投資信託、 ETF、上場REIT、ETNなど) |
投資方法 | 積立投資のみ | 制限なし |
これだけ見てわかる人はいいのですが、どちらの制度が優れているかよく分からない人は、以降をお読みください。
【通常NISAと積立NISA比較】どちらが優れているか?
まず、非課税枠から。
最大非課税金額
NISAの最大のメリットは、利益が非課税になることですからね。
この金額が多い方がいいわけです。
①通常NISAだけを利用:600万(120万×5年)
②積立NISAだけを利用:800万(40万×20年)
③通常NISA終了後、積立NISAに移行:1200万(通常NISA:600万、積立NISA:600万)
よって、通常NISAを使用した後に、積立NISAに移行するのが一番非課税金額が大きくなります。
積立NISAだけだと400万円分の損とも言えますね。
運用銘柄
次に銘柄。投資をする上では、どの銘柄に投資ができるのかも大切。
【通常NISA】原則全銘柄(上場株式、投資信託、ETF、上場REIT、ETNなど)
【積立NISA】投資信託やETFの一部銘柄のみ
つまり、積立NISAで選ぶことができるものは、通常NISAでも選べるということ。
証券会社に問い合わせたところ、積立NISAで選べる銘柄は「手数料の少ない優良銘柄」だけにするように金融庁から通達があったそうです。
なので、積立NISAで選べる銘柄が、証券会社のオススメということですね。
積立NISAの銘柄を見て、通常NISAで投資するのが賢いと思います。
運用期間
運用期間が長い方が、時間的リスクを抑えることができると言われています。
NISAは通常口座と損益通算ができないので、損失が出るということは痛いことになります。
【通常NISA】5年間(2023年12月末まで)
【積立NISA】20年間(2018年1月~2037年12月末まで)
例えば、通常NISAだと2023年までです。この2023年までにリーマンショックのような金融危機が起こった場合、損失が生じる可能性は極めて高いでしょう。
積立NISAの場合、途中に金融危機が起こったとしても、その後に株価が戻せば利益が出ます。実際今の日経平均はリーマンショックの水準を超えているわけですし。(2017年10月24日時点)
まぁ、積立NISAであろうとも、期限の2037年に金融危機が起こったら損失が出るわけですが。
このように見ると、リスクがより低いのは積立NISAといえます。
【結論】どちらにもいい点はあるので、投資スタイルで選ぼう!
以上より、通常NISAと積立NISAのどちらを選ぶべきかを投資スタイル別に紹介しましょう。
非課税を最大にしたいなら通常NISA
非課税金額を最大にしたいなら、通常NISAを選び、5年後に積立NISAに変えるという一択です。
繰り返しになりますが、最大1200万円の非課税が可能です。
①通常NISAだけを利用:600万(120万×5年)
②積立NISAだけを利用:800万(40万×20年)
③通常NISA終了後、積立NISAに移行:1200万(通常NISA:600万、積立NISA:600万)
特に、低いリスクで大きな利益が出せる可能性のある「IPO投資」をする場合は、通常NISAにするしかありません。積立NISAは株式に投資できませんからね。
長期的にリスクを分散したいなら積立NISA
積立NISAの最大のメリットは、20年という長期間の投資ということです。
この期間によって、時間的リスク分散が可能になります。
5年や10年後に金融危機が起こったとしても積立NISAであれば、そのダメージを吸収することができます。
まとめ
この記事を書く前まで、私は
「積立NISAのどこがいいか全くわからん!」
と思い込んでいました。
しかし、実際によく調べ、証券会社に問い合わせた結果、どちらにも優れている点があるということが分かりました。
結局は、人それぞれの投資スタイルで選ぶということですね。
以上です。この記事が参考になれば幸いです。
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