ビットコインの価格上昇がメディアを賑わしているね。
2017年初は10万円程度だったのが、11月には100万円を突破した。
「なんでこんなに高くなったの?」
「今後も高くなるの?」
「買ったら儲けられるの?」
そういった疑問を持つ人も多いだろう。
今回は、やや専門的な視点からビットコインの価格が上昇する理由と今後の展望をお伝えしよう。
初心者には少し難しいかもしれないが、しっかりと付いてきて欲しい。
目次
ビットコインの価格推移
ビットコインは、2017年1月は10万円程度だったものが、2017年11月では100万円付近まで上昇。
つまり、ここ1年ほどで10倍の価格になったのだ。

上記の資料を見ても、2017年のビットコインの上昇は著しいと感じるだろう。
なぜビットコインの価格は上昇を続けるのだろうか?
また、今後もビットコインの価格は上昇を続けるのだろうか?
そんな疑問に答えよう。
あらゆる商品の価格は「期待感」と「希少性」で決まる
そもそも、商品の価格はどうやって決まるのだろうか?
投資という観点からいうと、あらゆる物の価格は「期待感」×「希少性」で決まるといえる。
どういうことか?
簡単にいうと、「その商品に明るい未来があり、かつ、それが手に入りにくい時、価格は上昇する」ということ。
例えば、金の卵が手に入ったとしよう。
そんな卵はこれまで存在しなかったのだから、「希少性は抜群だ」
金の鶏なら、大量の金の卵を産んでくれるかもしれない。
これが「期待感」だ。
しかし、その後、金の卵は人工的に作られた「金メッキの鉛」だと判明したとしよう。
どうなるだろうか?
「人工的に作られた金メッキの鉛」ということで、希少性は暴落するだろう。
そして、鶏にならないことも分かったので、期待感は失望に変わったはずだ。
「期待感」を企業株価で例えてみよう
もう一歩、ビットコインに話を近づけよう。
ビットコインは投資商品として認識されているわけだが、一般的な投資商品である「企業の株価」を例にしよう。
先ほどの式でいうと、企業の株価も「期待感」×「希少性」で決まるといえる。
まず、期待感という観点で見てみよう。
企業の株価は、その企業の「将来への期待」によって上下する。
業績ダウン → 来期も悪いのでは? → 期待感の低下 → 株安
このように、企業の株価は、業績ではなく、将来への期待感によって動くといえる。
「希少性」を企業株価で例えてみよう
希少性についても、企業の株価で例えることができる。
少し専門的な話になるが、企業は発行株の数を増やしたり、減らしたりすることができる。
資金調達のため、株式を新たに発行する。
市場の株が増えるので、希少性が下がる。
株主還元や買収防止策などを目的に、市場の株式を回収する。
市場の株が減るので、希少性が高まる。
自社株買い → 希少性の上昇 → 株高
株が手に入りにくくなれば、株価は上昇する。
手に入りやすくなれば、株価は下落する。
(実際には、新株発行をすると発行目的によって「期待感」が上下するため、一概に株高・株安になるとは言えないが・・・)
ビットコインの「期待感」とは?
では、ビットコインの「期待感」とは一体なんだろうか?
ビットコインは仮想通貨の1種で、デジタル技術によって形成されている。(詳しい説明は省略)
デジタル技術の向上や信頼性の向上によって、ビットコインの市場は、ますます広がると期待されている。
また、投資商品として注目されていることから、これまで以上の価格上昇も期待されている。
逆に、2014年のマウントゴックス事件や、2016年のビットフィネックス事件のように、ビットコインに対する不安感が強まれば、「ビットコインはそのうち消える」と期待感が低下するだろう。
実際には、2014年のマウントゴックス事件は内部犯行、2016年のビットフィネックス事件は外部犯行なので別物である。
しかし、ビットコインはデジタル技術から形成されているため、ハッキングなどの不安は常に付きまとう。
デジタル技術への不安 → ビットコインは危険!? → 期待感の低下 → 価格下落
ビットコインの「希少性」とは?
ビットコインは、2100万枚が発行上限ということで有名だ。
一方、ユーザー数は年々増加傾向にある。

つまり、市場参加者は増えているのに、ビットコインの上限は決まっているということ。
これによって、ビットコインの希少性が高まっているのだ。
さらに希少性を上昇させた要因がある。
少し経済の話になるが、リーマンショック後の金融緩和によって、世界中にお金がバラまかれた。
このお金が「余剰資金」となって、投資先を探していたのだ。
そこに注目されたのがビットコイン。
投資家が投機的にビットコインを買い続けたため、希少性の上昇に拍車をかけたのだ。
・市場参加者は日に日に増え続けている。(需要)
・世界的な金余りを受けて、投機的にビットコインが買われた(需要)
このように、「需要 > 供給」のために希少性が増している
ビットコインの価格が上昇を続ける理由
ここまでの話をまとめると、ビットコインの価格がなぜ上昇したのかが見えてくる。
つまり、期待感と希少性がビットコインの価格を暴騰させていたのだ。
・ビットコインでの支払いが可能なサイト・店舗も増えてきており、今後もビットコインの市場拡大が期待されている。
・現在は世界な金余りと言われており、投機的な資金がビットコインに集まったことで、希少性が増した。
とある分析では、「ユーザー数とビットコインの価格は比例している」と言われている。
これもユーザー数拡大によって、希少性が増したと考えることができるだろう。
ビットコインの価格変動、94%は1つの方程式で説明可能https://t.co/DRI21ac2ga
「ユーザー数の2乗×平均取引価格」という数式で、過去4年間のビットコインの価格変動の94%は説明できた。ネットワークの価値は、ネットワークを使用しているユーザー数の2乗に比例するというメトカーフの法則に基づく pic.twitter.com/JVSRNCqJBj
— 世界四季報( I oT) (@4ki4) 2017年11月22日
ビットコインの価格は今後も上昇するのか?
では、ビットコインは今後も上昇を続けるのだろうか?
これについては色々な意見があると思う。
僕の意見を述べさせてもらうと、ビットコインは「乱高下しながらも、上昇する」と考えている。
・機関投資家がビットコインを投資対象にする動きがあり、「希少性が高まる」。
期待感・希少性ともに上昇 → ビットコインの価格も上昇
(もちろん、ビットコインへの不安が強まれば、価格の下落は避けられないが…)
なお、2018年初旬には1万ドル(約111万円)を超えるという見方も多い。
「半年から10ヶ月でビットコインは1万ドルに達するだろう」(2017年10月発言)
経済アナリスト:ロニー・モアス
「ビットコインがまだまだ値上がりするだろう。2017年を1万ドルで終えると予想する」
また、アメリカ大手総合情報サービス会社「ブルームバーグ」のリポートも載せておこう。
なぜ投資家はビットコインになだれ込むのか
ビットコインの流行の波にまだ乗っていなかったウォール街の銀行は、相場が過去最高を記録し6000ドル(約67万円)に届こうとする仮想通貨への関心を強め、また参入する機会をうかがっているようだ。ブルームバーグのエドワード・ロビンソンがリポートする。
出典:ブルームバーグ日本語版
なぜ投資家はビットコインになだれ込むのか https://t.co/CQORrqPu2C pic.twitter.com/yMfUteiMvM
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2017年10月29日
まとめ
それでは、今回の記事についてまとめよう。
・ビットコインの期待感とは、デジタル技術進展からの市場拡大
・ビットコインの希少性とは、増え続けるユーザー数と発行上限枚数
・ビットコインの価格の暴騰は、期待感と希少性の上昇によるもの
・ビットコインの価格は今後も上昇を続ける可能性が高い
まだビットコインを持っていないのなら、早めに持つことをオススメする。
ビットコインを買える場所で、僕が一番オススメするのは「Zaif(ザイフ)」だ。
魅力は色々あるが、何よりも手数料が安い。
ビットコインを買うたびに、ATM手数料のように無駄なお金は取られたくないでしょ?
ビットコインは発展を続けると思うよ。
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